高鍋神楽を守り伝える人々

高鍋神楽の種類

高鍋神楽は、旧高鍋藩領内の神社で伝承、奉納される比木神楽系、三納代神楽、都農神楽を中心とした神楽の総称で、木城町、高鍋町、川南町、都農町、新富町(一部地域)の東児湯5町と美郷町(旧南郷村)で現在も奉納されています。

比木神楽系は、木城町、高鍋町、川南町の3町及び美郷町に伝承される神楽で、木城町鎮座の比木神社を始め同3町の各神社の祭礼、または年番で執り行われる六社連合大神事や神門御神幸祭(師走祭り)などで奉納しています。舞い様は高尚優美、且勇壮活発なのが特徴です。


三納代神楽は、新富町三納代地区の八幡神社で伝承される神楽で、比木神楽系と同じく六社連合大神事に神楽を奉納しています。特に旧佐土原藩と旧高鍋藩の境目に位置することから、楽や舞い様が六社の中でも独特なものが多いことが特徴です。


都農神楽は、都農町鎮座の都農神社で伝承される神楽で、明治期に同社が国幣社になったことで六社連合大神事には列していません。12月に行われる同社の冬祭を始め境内社の祭礼で神楽を奉納しています。舞の道順は比木神楽系に概ね同じですが、舞の形が特に勇壮活発なのが特徴です。


神楽番付
(高鍋神楽保存会神楽縁起書より)

1番  御神楽 
2番  花の手
3番  荒神返し ★
4番  大神舞
5番  敏伐舞
6番  鬼神舞
7番  将軍舞
8番  問舞
9番  節舞(荒神舞)
10番   舞揚
11番   磐石舞

12番  神師舞
13番  振揚舞
14番  地割り舞 ★
15番  帳読み
16番  祝詞
17番  闢開神楽
18番  闢開鬼神
19番  繰掛卸し舞
20番  御笠神楽
21番  笠取鬼神
22番  御笠神酒上げ

23番  御笠将軍
24番  御笠練り舞
25番  獅子舞
26番  綱取り鬼神舞
27番  寿の舞
28番  伊勢舞
29番  手力雄舞
30番  戸開雄舞
31番  太神
32番  繰卸し舞
33番  神送り神楽

★印は現在舞うことが出来ない神楽。
上記以外の神楽もユーチューブで閲覧出来ます。(高鍋神楽で検索)



祭りを守る人々

悠久の歴史の中で育まれてきた高鍋神楽ですが、単に神楽方のみで神楽を伝承している訳ではありません。祭を執り行うに当たっては、ご祭神のご加護の下、各神社の神職や氏子、総代、関係者が協力して執り行っています。神楽をご覧になる際には、先ずご神前を拝し、ふるまい等がある場合も感謝の言葉を添えてから頂きましょう。

県指定無形民俗文化財 高鍋神楽
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